取引先のデータ形式に合わせる
CADの導入に際しては、おさえるべきポイントが幾つかあります。先ず挙げられるのは、データ形式に気を付けることです。完成データを他者とやり取りする場合、データ形式を合わせる必要があります。取引相手が既にCADを使っているのであれば、同じデータに出力可能なソフトを選ぶことが肝心です。データ形式の変換を行うソフトやサービスもありますが、変換後にバグや他のトラブルが発生するリスクがあります。そうしたリスクを避けるためにも、初めから同形式のソフトを選ぶのが良いと言えます。但し自社内限定で使う場合は、スタンダードなデータ形式のソフトにするのが無難です。その上で、利便性やコスト面で優れたCADソフトを導入するのがおすすめです。
利用目的を明確にする
CADの導入に際しては、利用目的を明確にすることが重要です。特に初めてCADを導入する場合は、環境の整備や人材の育成が必要となります。導入後もシステムの維持やオペレーターのスキルアップなど、追加のコストが発生するものです。利用目的が明確でなければ、費用対効果を割り出せません。CADソフトの選定については、オペレーターのスキルを考慮することも大事です。高機能過ぎるソフトを導入すると、業務上のストレスが溜まる恐れがあります。CADの操作性は作業効率に影響するので、オペレーターが使いやすいソフトにするのが賢明です。その他、CADソフトの選定に関しては、導入後のサポートも大事な要素です。トラブル発生時に、迅速対応が可能なベンダーを選ぶのが良いと言えます。
電気CADとは、電気設備等の設計や図面作成に必要な性能を持つ、コンピューターによる設計支援ツールのことです。